2013年01月28日

患者・安倍晋三と主治医・日比紀文氏との感動対話「潰瘍性大腸炎を克服する(2)」

以下、「消化器ひろば」インタビューより引用。

安倍晋三と主治医の対談

<体調が崩れるたびに良い薬がでてきます>

安倍:
先のサラゾピリンを含む5-ASA製剤はもともとリウマチの治療薬として開発された非ステロイド系薬物だそうですね。それが潰瘍性大腸炎に使われて効果を発揮するわけです。私は病状が悪くなるたびに効果のすぐれた新薬が登場して病気を直してくれ、政治生命をどんどん伸ばしてくれます。(笑い)。

日比:
さてお話は総理大臣就任と1年後の辞任という場面に移らせていただきます。21世紀に入ってからは健康状態が続いておりましたね。

安倍:
先の注腸療法などがよく効いて寛解状態が続き、幹事長、副幹事長、官房長官の要職を充実した思いで果たすことができました。これなら総理大臣への挑戦も可能だなと考え、自民党の総裁選に出て勝ち、2006年9月、総理大臣になりました。ですが総理大臣は想像していたより何十倍もの激務でした。機能性胃腸症にかかり、おかゆと点滴で栄養補給しながら、海外諸国を訪問するようなありさまでした。結局、海外でかかったウイルス性腸炎のため、持病は最悪の状態になり、回復の兆しはございません。所信演説でのミスなどもあり、そこで私は記者会見で潔く辞意を照明しました。病気のことは後になって公表しました。

日比:
現在の健康状態はいかがですか?

安倍:
アサコールという飲み薬が画期的に効いて寛解状態が続き、「また悪くなるのでは」との懸念がなくなり、精神状態も本当に楽です。CRP(炎症反応)検査値はゼロ、内視鏡の結果は「何もない」この40年ではじめて「何もない」状態です。この薬は欧米では20年ぐらい前から使われていたのですが、臨床試験の問題もあって承認が遅れました。本当に残念です。

寛解状態が安定し、私の政治生命も伸びました。

日比:
もう健康体といっていい状態です。腸に炎症も潰瘍もなく粘膜はきれいです。今後「何もない」生活が送れる可能性もあります。患者の中でも自然治癒を思わせる人が出てきました。中等症や軽症者の入院はほとんどなくなりました。炎症がなければ健康な人と同じ生活ができ、問題はないのです。

安倍:
潰瘍性大腸炎患者としての希望は、1つはこの病気を希少疾患としてオーファンドラッグ(希少薬)の枠を外して製薬会社が創薬に思い切り挑戦できるような環境を整えること、もう1つはアサコールの話がでましたが、ドラッグラグ(治療薬承認の遅れ)を解消して、薬を日本人患者が早く使えるようにすることです。現在の希少疾患の基準は患者数5万人未満です。



日比:
ブデソニド(ステロイド)は約20年前から欧米で潰瘍性大腸炎の治療薬として使われている薬ですが、5-ASA製剤を対症として臨床比較試験を行っています。この薬は吸収されるとすぐにほとんどが肝臓で代謝されるためムーンフェイス発症や骨密度低下などの副作用が少ないのが特徴です。今後期待される薬としては、1日1回服用の治療薬、寛解導入・寛解維持の両方に優れた抗TNF-α抗体製剤(レミケード)などの保険が承認されました。

安倍:
潰瘍性大腸炎に関してアジア諸国との共同研究会立ち上げ計画が進行中と伺っています。

日比:
この病気の発症傾向、疾患感受性遺伝子は欧米とは明らかに異なります。ですからアジア地域が1つになって研究を行えば、治療法の開発、患者のQOLの向上に貢献できると考えています。この病気は国が工業国として発展するに従い、患者が増えると言われています。潰瘍性大腸炎に類似した病気にクローン病がありますが、今回は割愛させていただきました。

安倍:
医学の進歩で延命させていただいた政治生命です。ご恩返しに闘う政治家として、今後もわが日本を「美しい国へ」、自立した国家へ導くべく頑張ってまいりたいと思います。

日比:
長時間にわたり同病者への参考になる貴重なお話をいただき、ありがとうございました。







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